吉岡 千夏 衣浦職員密着24時！

プロフィール

吉岡　千夏（よしおか　ちなつ）

安城消防署　消防団係　消防士

採用年度：平成21年度

体育教員から方向転換し、消防士に

私は現在、安城署の消防団係に所属しており、市内の消防団に関する業務全般を担っています。消防団の三大行事である入団宣誓式、市操法競練会、出初式の式典運営や訓練をはじめ、団員の出動手当や福利厚生、表彰の事務なども行っています。

私は体育教員になりたくて大学に進学したのですが、単位の一つに心肺蘇生法やAEDの使い方を学ぶ救急法の授業があり、「命の大切さを学び、少しでも多くの命を救いたい！」と思うようになり、徐々に消防士を目指すようになりました。

採用通知をもらい入職までに何か準備できることはないかと考え、職員になってから必要となる大型免許を事前に取得しました。3年目に念願の隔日勤務に異動で現場に出られることになり、大型免許を取得していたおかげで、3ヵ月ほどで消防車の緊急走行とポンプ操作を行う機関員になることができました。任務は、火災時に出動するほか、救急支援があります。重症が疑われ救急隊だけでは対応が困難だったり、近くの救急車が出動中で救急車の到着が遅れると判断されるときには、消防車と救急車が同時に出動する（PA連携）を行い、消防車も救急現場に出動します。消防隊と救急隊の連携によって迅速に救急活動を行うことを目的としているため、消防隊員も救急隊員と同様の救急の知識や技術が求められるんです。

女性だからできるサポートがやりがいに

現場で印象に残っているのは、通学中の学生が電車内で腹痛を訴え、救急車の要請があったとき患者さんが女子高校生だったこともあり救急隊長に「お前に任せるから頼む！」と言ってもらえたことです。男性職員にとっても抵抗がある問診や触診など女性隊員だから安心して任され、その患者さんの役に立てたのかなと思いうれしさとやりがいを感じましたね。

また、安城市消防団には464名の団員がいるのですが、うち3名が女性です。女性団員は平常時には広報活動や火災予防の啓発活動などを行ってもらっています。女性同士ということもあり、彼女たちが活動しやすいようにマネージャー的な立場でサポートするのも私の役割なのですが、彼女たちが活躍する姿を目にするときは良かったなと思いますね。

衣浦東部広域連合職員は現在420名ほどいるのですが、安城市の消防団員は職員よりたくさんの人がいます。消防団係で女性は私だけなので、皆さんすぐに覚えて声を掛けてくれるので親しい仲間が増えうれしいです。私は名古屋市出身なので、就職した当初は身近に友達もいないし、相談できる人もそばにいなくて不安もあったのですが、今では人との触れ合いも一気に増え、やりがいを持って楽しく仕事をしています。

人々をつなぐ架け橋のような存在になれれば

今後は消防団係として女性団員の存在をもっとPRしていき、活動しやすい環境を作るために力を発揮していきたいです。また、男性でもできるけれど女性だったらプラスαの結果を生みだせることで自分の存在だけでなく、女性が消防士として活躍するための立ち位置を確立していきたいと考えています。「女性の消防士！？すごいね～」ではなく「私も消防士になりたい！」と憧れの職業ランキングの上位ランクインを目指したいですね。そんな、人々をつなぐ架け橋のような存在になれればいいなと思っています。

料理が得意だという吉岡さん。残業するときは職員に振舞うこともあるのだとか☆

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