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更新日:2025年4月16日
2024年(令和6年)の5月から9月にかけて、全国で97,578人が熱中症により救急搬送されました。この数字は、2008年(平成20年)の統計開始以来最多となり、近年の猛暑の深刻さを物語っています。
さらに、熱中症患者の増加に伴い、夏季の救急需要の急増も懸念されています。救急車の出動が相次ぐことで、救命活動に支障をきたす可能性があるため、私たち一人ひとりが事前の対策を講じることが重要です。
そこで、2021年4月から運用を開始した「熱中症警戒アラート」を活用し、熱中症予防の意識を高めることが求められています。本記事では、アラートの仕組みや熱中症への備えについて詳しく解説し、今からできる対策を紹介します。
熱中症警戒アラートとは、熱中症の危険が極めて高い日を事前に知らせる警報システムです。
環境省と気象庁が共同で、「暑さ指数(WBGT)」を基準に発令。具体的には、暑さ指数が33以上になるとアラートが発表されます。また、暑さ指数が35以上になると、一段上の「熱中症特別警戒アラート」が発表されます。(2024年4月24日より運用)
アラートが出た日は「不要不急の外出を控える」「エアコンを適切に使用する」といった対応が推奨されます。
熱中症対策は、夏本番を待ってからでは遅いのが現実です。特に以下の2つの理由から、4月の時点で対策を始めることが重要です。
急に暑くなると体温調節機能が追いつかず、熱中症のリスクが高まります。暑さに慣れる「暑熱順化」を春のうちに進めることが大切です。
5月以降、熱中症による救急搬送が急増するため、救急車の要請が困難になる可能性があります。事前に熱中症対策をすることで、未然に防ぐことができるのです。
「暑熱順化(しょねつじゅんか)」とは、体が暑さに慣れ、汗をかきやすくなることで体温調節がスムーズになる現象のこと。これを促進することで、熱中症のリスクを大幅に減らせます。
これらを2週間ほど続けることで、体が徐々に暑さに適応していきます。
暑熱順化は個人の判断で無理のない範囲で行いましょう。
暑熱順化と合わせて、普段の生活でも熱中症対策を意識することが大切です。
家族や周囲の人と協力し、お互いに声をかけながら予防することが大切です。
2025年の夏も猛暑が予想されており、熱中症のリスクは例年以上に高まる可能性があります。そのため、「熱中症警戒アラート」を活用し、早めの暑熱順化と日常の予防策を徹底しましょう。
特に、救急医療のひっ迫を防ぐためにも、一人ひとりの対策が重要です。家族や友人とも情報を共有しながら、安全に夏を乗り切りましょう!
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消防局消防課救急係
〒448-8677 刈谷市小垣江町西高根204番地1
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